今回はWindyを使用して初心者が釣り場を選ぶ方法を紹介します!
そもそもWindyって?
Windyは、風や天気の情報をリアルタイムでチェックできる便利なアプリやウェブサービスです。
特に風の強さや向きが一目でわかるのが特徴で、魚釣りをする人にとっては大助かりのツールです。また、雨の予報や気温、波の高さまで細かく見ることができます!
Windyは何で使える?
Windyは、以下のプラットフォームで利用可能です。
- ウェブブラウザ
- PCやスマホのブラウザでアクセス可能(公式サイト: windy.com)
- スマホアプリ
- iOSアプリ(App Store)
- Androidアプリ(Google Play)
これらのプラットフォームで、いつでもどこでもWindyを使って天気情報を確認できます。
Windyは無料で使えるの?
Windyは基本的な機能を無料で使うことができます!
無料版でも、風速や気温、降水量などの詳細な天気情報を確認可能。ただし、Windyには有料のWindy Premiumもあり、これを利用すると以下のような追加機能が得られます。
- より詳細な天気予報の更新頻度(1時間ごとの更新)
- 予報期間の延長(10日先まで)
- より正確な気象モデル
無料でも十分多機能ですが、さらに詳細な情報を得られるプレミアム版も有りですね。
ちなみに私はプレミアムを使ってます!
Windyで何が分かるの?
Windyで確認できる情報は以下のようになります。
- 風速・風向き
- リアルタイムの風速や風向きを地図上で視覚的に確認できます。風裏を探したいときはこれを見ます。
- 気温
- 現在の気温や予想される気温の変化がわかります。
- 降水量
- 雨や雪などの降水量やその予測を知ることができます。
- 気圧
- 気圧の変化や低気圧・高気圧の動きも把握可能です。
- 雲の動き・雲量
- 雲の動きや量を確認でき、天気の変化を予測しやすくなります。
- 波の高さ・方向
- 海の波の高さや向きがわかり、釣りや海での活動に役立ちます。
- 気象レーダー
- 降雨レーダーで雨雲の動きをリアルタイムにチェック可能です。
- 視程(視界の良さ)
- 視界の状態がわかり、ボートの釣りなどにも役立ちます。
- 湿度
- 空気の湿度も確認でき、天気の体感や快適さの参考になります。
- 嵐や台風の進路
- 台風や嵐の予測進路や現在の位置を表示します。
Windyは、これらの情報をカスタマイズして表示できるので、必要な情報だけを簡単にチェックすることができます。
スクショを見ながらシミュレーションをしてみよう!
風が強い日にも釣りができる風裏を探してみる
それでは、私のホームのしまなみ海道を参考に、風の強い日にどこで釣りをしたら風を避けて釣りが出来るのか?をシミュレーションしてみましょう。
*Androidのスマホを使用しています。アプリのバージョンによっては画面と内容が違う場合があります。
まず最初に設定と画面の見方について軽く説明しておきます。
通常画面では風速が表示されていると思いますが、もし風速が出ない場合は画面右下の赤丸三本線のボタンをタップ。
するとメニュー画面が出てくるので、風の画像をタップして選択。
風速の単位が秒速(m/s)と違う場合は、メニュー画面の上に設定ボタンがあるのでタップ。
設定画面では各種単位などが設定できるので、風の単位は秒速(m/s)に設定しておきましょう。
通称画面をタッチして動かすと、ターゲットマークが画面中央ちょい上に出てきます。
そのターゲットマークの場所の風速が画面左上に風向きと一緒に表示されます。
画面下の日付を横にスクロールすると、目的の日時が選択できます。
それでは火曜日の15時に釣りに行く想定で風を見てみましょう。
画面を拡大して島の南側を見てみます。
南西の風が秒速7メートルで吹いていることが分かります。実際の画面では風の方向にアニメーションが流れているので分かりやすいです。
南西側から風が吹くので、風裏なら多少は釣りがしやすいはずです。今回の状況では、島の北東側が風裏になります。
このように、風が当たる方角の反対側が風裏になるので、釣りをする際は風裏のポイントをメインに考えるのが良いでしょう。
そして風裏のポイントでは、立った場所の後ろがどうなっているかが重要でもあります。
背後に高い山や崖があれば風はそこに遮られますが、背後が開けている場所だったり、山があるけど距離的にかなり後ろの方にある、そういった場所では、風は山を越えて吹き下ろしています。
また、風は左右からも巻き込んでくるので、強風の日の釣りでは完璧な無風に近い風裏を見つけるのはかなり難しいです。
しかし、強風が正面や横から吹いてくるよりは、後ろからフォローで受ける方が遥かに釣りがしやすいです。
それではこのシミュレーションの最後に、Windyの風の予報がどの程度正しいのか?について触れておきたいと思います。
まず初めに、Windyでは複数の天気予報モデルを使って天気予報を提供しています。
つまり、どの予報モデル選択するかで予報が違ってきます。
これらのモデルは、それぞれ異なるデータやアルゴリズムを基に予測を行うため、利用者は好みや必要に応じて最適なモデルを選ぶことができます。
メニューを開いて下の方にスクロールしていくと、「天気予報モデル」という項目があると思います。そこで選択したモデルの予報がメイン画面に反映されます。
それでは、よく使う2つのモデルを説明します。
ECMWF(European Centre for Medium-Range Weather Forecasts)
世界的に有名な高精度のモデルで、特に中長期予報に強いです。
3日以上先の中長期予報をみるならこのモデル。
MSM(Mesoscale Model)
日本の気象庁が提供している天気予報モデルで、特に日本国内の詳細な天気予報に適しています。
特徴は、高い解像度での局地的な予報の精度が良い事と、2日先までの短時間予報に強い点ですね。
上のECMWFのスクショと同日同時間を表示していますが、風速が若干違いますね。当日や明日の予報をみるなら、この予報モデルにしておくのが無難です。
まとめると、3日以上先の予報はECMWFを選択し、今日明日の予報ならMSMを選んでおけば良いと思います。
複数のモデルを比較して、大体それらが同じような予報をしている時は的中確率も高いので、複数モデルで見比べるのも参考になります。
そしてこれらの予報がどの程度信頼できるかについてですが、翌日の風速と風向きは結構信用できますが、1週間先になるとあまり当てになりません。
これは個人的な経験からの話ですが、例えば数日先に10時から16時まで雨の予報があったとして、前日夜くらいに改めて予報を見てみると、その雨の時間帯は大抵の場合前後にズレています。10時からの雨が朝の6時から雨に変わっていたりとか。
あと雨雲が上空付近に来たときと、抜けていく時は大抵風が強くなります。逆に雨が振り始めると風は収まって雨だけが降っているなんてことがよくありますね。
なので、意外と雨の日というのは風がなくて釣りやすい日が多い印象です。私は雨の日は喜んで釣りに行くタイプなので、雨は大好きです。釣り場も空いてますし。
しかし当然の事ですが、雷雨が予報されている場合は釣りは控えたほうが良いでしょう。せっかく釣りに行っても現場で雷が鳴ったら即避難です。
真夏の高水温エリアを避けて釣り場を選ぶ
Windyでは海水温も知ることが出来ます。
生き物にはそれに適した水温があるので、海水温が冷たすぎても熱すぎても釣りにくくなってしまいます。
そこで、海水温がピークを迎える8月〜9月では、なるべく低い水温のエリアを選ぶこと事が、時には釣果を得る上で大事な要素になってきます。
メニューから海水温を選択します。
ターゲットマークを知りたいポイントに合わせると海水温が左上に表示されます。
こちらの画面は9月のある日のしまなみ海道の水温です。
オレンジ(赤)色が濃いほうが高水温なので、右側のエリアの水温が高いことが分かります。
画面中央の水色のラインを境目に、右側のエリアが水温30℃、左側が水温27℃になっています。
よって、低い水温のエリアは画面左側なので、当日は画面左側のエリアに釣りに行く!といった計画が立てられます。
生き物にはそれぞれ、餌をよく食べて元気に活動出来る水温の範囲が有ります。
生存可能水温の範囲と、捕食行動が活発になる適水温は違うので、釣り人はそのあたりを混同しないように考えなくてはいけません。
自分が釣りたいターゲットが活発になる水温を調べて、その時期の水温と照らし合わせ、エリアを絞り込んで釣りをする場所を計画してみましょう!
安全でマナーの良い釣行を心がけましょう!これは全ての釣り人の為
最後に、初心者の方には心に刻んていて欲しいことがあります。
釣りは安全に!
強風で落水、雷に打たれて死傷死亡事故、波にのまれて行方不明…
もし万一、これらの事態が起きると、釣り人本人はご愁傷さまといった感じですが、周りの人たちに迷惑が掛かってしまいます。
海で行方不明になった場合、海上保安庁初め、地元の漁師さんまで捜索に駆り出されます。
雷に打たれたり波にさらわれて死亡事故など起きたときには、その釣り場は釣り禁止になってしまいます。
自分の命だから好きにさせろ!という理屈は通用しません。貴方が事故にあったその釣り場は閉鎖され、他の釣り人が迷惑するのです。
釣り人が釣り人に対し、安全に!と言うのは、「お前の命など心配はしていないが、何か有ったらここは釣り禁止になるぞ?それが心配なんだ、分かってんだろうな?」という意味だと理解しておきましょう。
ドライな意見に思えるでしょうが、物事を好・不都合で考えた場合、実質的に他のアングラーが被るのはこういった不都合なのです。
釣り場のゴミ問題も一緒で、一部のマナーの悪い釣り人のせいによって、釣り禁止の場所が増えています。
パブリックな場所で魚釣りをする場合、一般社会と同じように、そこには公共のマナーがあります。
釣り場というのは維持していかなければ絶対に無くなっていきますので、安全にマナーを守って釣りを楽しんでいただけたらなと思います。