2025年5月頃、黒潮の大蛇行が終息するかも?とのニュースを頻繁に目にするようになりました。
その時に、そもそも黒潮とは?大蛇行とは?という基本的な事もニュースで取り上げられていて、
私は恥ずかしながら、そこで初めて「黒潮には所定のルートがある」という事を知りました。
それまで私は、黒潮というものは常にある程度は蛇行していて、大きくルートを逸れ、大蛇行になったらニュースになるんだな~くらいの認識でいました。
まさか、私がガチで釣りを始めたこの10年ちょいの大半の時間を、黒潮が所定の位置に居なかったとはとは思いませんでした。
そこてわ今回は、大蛇行以前と以後で、しまなみ海道での(個人的な)釣果などに変化があったのかを振り返ってみます。
大蛇行前(2017年8月以前)のしまなみ海道はどうだったのか?
黒潮大蛇行は「2017年8月」に始まり、「2025年4月」に終息しました。
まず少し余談になるんですが、当サイトを始めたのが2013年、当時は「松永湾とその周辺の釣り記録」というようなタイトルで、地元広島県福山市での釣果を簡単に記録しておくブログでした。
2015年からしまなみ海道に通い始めましたが、ドはまりしすぎていたせいなのか・・・2015年の1年間はブログを休止していて、記事が全くありません。
という訳で、大蛇行前のしまなみ海道での釣果記事については、2016年が最古ということになります。
まず、2016年〜2017年8月までの釣果写真を一部見てみましょう。
















































フカセ釣りがメインなのでチヌばかりですが、写真を見返してみると、この頃って太刀魚も全然居たんですよね。
広島県尾道市因島の鏡浦沖では普通にドラゴンが釣れてましたね。
残念なことに、最近は釣れないんですよね~。
あとは、フカセ釣りをしていてもアジやサバが釣れていました。最近はフカセでアジが釣れる事は殆ど無いんですが、この時は割と釣果に入ってましたね。
でも、魚が居たり居なくなったりというのが、はたして大蛇行の影響なのか?よく分からないですね。
黒潮の大蛇行が瀬戸内に与えた影響は、今現在も研究されているようですが、海藻類や魚類などの生態系にどのような変化が有ったのか無かったのか、その結論はまだ先になりそうです。
大蛇行が始まった2017年8月以降はどうなっていったのか
大蛇行が開始したとされる2017年8月以降の釣果を見てみます。
まず、2017年と2018年の釣果写真を見てみましょう。






































































2018年の事はよく覚えています。
この年は異常にアジが多い年でした。
サビキで爆釣でしたし、どこでアジングしても大抵は釣れた記憶があります。
2018年の梅雨くらいからだったかな?最高でしたね~この時のアジ。金色で脂が乗ってて最高級のアジでした。
昔の記憶なので確かとは言えませんが、たしか3月前後くらいに黒潮がどうにかなって、温かい海水が豊後水道を上がってきたような記憶があります。
当時はその影響でアジが入ってきて、瀬戸内に閉じ込められて爆釣したのかな~なんて思っていました。
実際どうだったかは定かではないんですが、もしかしたら黒潮に関係した現象だったのかもしれませんね。
それでは引き続き2019年と2020年の釣果がこちら。


























































































































アジ・サバ・イワシ・グレ・アオリイカ・青物など、結構いい感じの釣果が多い2019~2020年。
こう振り返ってみると、この時まではまだ因島周りで太刀魚釣れてるんですね~。
当然数は少なくなった後なんでしょうけどね。
にしても、フカセでグレが釣れてるんですよね。
アオリイカも春イカが大当たりだった年で、春だけでトータル10キロオーバー釣ったりしていた記憶があります。
大蛇行が始まってから2年、3年目ですが、逆に良くなってるのか?というような釣果でした。
では最後に、2021年から2025年の8月までの釣果です。
2021年~2025年まで












































2021年~2025年までの大きな変化としては、グレの数が極端に少なくなった事ですね。
厳密にいうと、2024年までコッパグレがほとんど居ませんでした。
2024年から各所で見え始めて、やっとグレが戻ってきたな~と感じています。
あとはまあ・・・これといって変化無いかな?
アジ・サバが釣れなくなった気もしますが、単純にサビキ釣りもアジングも全然しなくなったので、遭遇する確率が減っただけなのかな~とも思います。場所によっちゃ全然居たりするのかも?
しかし、海藻の成長は毎年違いますよね。今年はワカメが全然育たないとの話でしたし、悪い年が多い印象。
海水温も30℃を超える年があったりしました。
しまなみ海道の夏場は、大三島・大島より西は水温が低く、東は高いんですよね。これは海流によって海水が循環しているから、西側は低く、東の香川との間の湾内は海水温が高くなっているのではないかなと思います。
基本的には豊後水道から入った潮が紀伊水道に抜けていく流れだと思うんですが、この流れが弱いと海水温が上がってしまって、アマモなどの海藻類が無くなっていくのかなと考えています。
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あとはそう…ハマチが多くなったのかな?そんな印象があります。
まとめ

さて、この8年弱を振り返ってみましたが、個人的な釣果で言えば、正直あまり変化はないのかな?という感じですね。まあ当然ながら個人的釣果ですので、データとしてはいい加減な物なんですけども。
まあ変化があまり無いとは言いつつ、アジやグレの数が減ったりはしているとは思います。しかし、それは単純に豊富な年があって、そこから右肩下がりになっていって、そしてまたアタリの年が来る、みたいなサイクルが出来上がっているのかなとも思いますね。
これは個人的な経験や他の釣り人から聞いたりした事なんですが、海って不思議なもので、5年くらいのサイクルで極端なアタリの年や、魚種によっては極端にハズレの年が巡ってくるんですよね。
ただ、もっと昔に遡れば、今とは比べ物にならないくらい魚が居たというのはよく聞く話で、それは単純に砂取り船が海底を砂漠化させてしまう以前、海底にはアマモや岩礁があり、微生物や魚の豊かな住処が存在していたからという理由が大きいと、個人的には考えています。
そしてそういったアマモ等は海水温も大きく影響しています。黒潮が瀬戸内に海流を生み、循環させることで、瀬戸内の海藻にいい影響を与えていたのではないかなと考えます。
今後、しまなみの海がどのような変化を迎えていくのか楽しみです。良くなるのか、悪くなるのかは分かりませんが、釣れるものを釣って楽しむ。在るが儘の海を楽しむ。というスタイルで、今後も釣りを通じて海と関わっていきたいなと思います。