ロッドビルディングを始めた釣り仲間に、ライトゲーム用のロッドを作ってもらいました!
ブランクスのカタログを見ていたら、マットホワイトの面白そうなアジング用ブランクスを発見。これにホワイトのチタンティップ付けたら・・・・・・めっちゃ面白そう!
という事で制作を依頼。ガイドもすべてトルザイトでバランサーとか色々付けて、お値段なんと・・・・・・材料費だけで4万円くらい!笑
とんだ高級ロッドになってしまいました。
7.2ft 79gのオリジナルロッド
出来上がったのがこんな感じですね~。
カタログを見た限りアジングロッド用ブランクスという事だったので、ビンビンのパッツパツなのかと勝手に思っていたんですよね。でもかなり曲がるブランクスでした。これはこれで面白そう!ということで、当初の予定通りチタンティップも継いで貰いました。
使用したチタンティップは、「全長:210mm 先径:0.8mm 元径:1.3mm」のホワイトカラー。問題はどこで継ぐのかでしたが、カットせずに全部使ってみたかったので、210mm丸々継いでもらいました。元のティップは先端から1.3mm経部分でカット。そこから継いだ感じですね。まあ実際は継ぐのに細かい調整とかあって若干違うんでしょうけど。
[ブランクス]
ジャストエース 「HAL692」
[ティップ]
品番:21-08-13 チタンカラーテーパー
[グリップ]
塗装済 VSS-16
リールシートはダウンロック式で、コルクパーツを使用してもらいました。
リールシートの位置はそこそこ拘りました。ブランクスに対して明らかにバランスのとれた使いやすい位置よりも、もう1段下にして、先の有るロッドを意識しました。ロングロッドではないですが、手に持つとロッドの先を感じることができる味のあるロッドです。まあ言い方を変えれば先重りしている状態ですね。しかしあまり先重りしても気持ちよさが無くなるので、ギリギリのバランスに留めました。
ちなみに先重りはリール重量によって解決出来るものではありません。リールが極端に200gとか重くなれば体感的に違うかもしれませんが、基本的に先重りを相殺するならグリップエンドにバランサーでも仕込む事です。という訳で、ロッドの味変と言いますか、その辺りの違いも楽しんでみたいと思ってバランサーも仕込みました。
グリップエンドはこんな感じ。
バランサーを入れて調整も出来るようにしました。
ガイドセッティングは全然分かんなかったので、とりあえず富士のガイドセッティングでバランスの取れた感じの大きさをチョイスして並べた感じですね。
色々仕込んだのでちょっと重くなりました。でも80g切ってますね。
ティップの継ぎ目には赤色を入れてもらいました。実釣時は見えないんですが、まあ気分的に。
どんな調子に仕上がったのか
5~7gが気持ちのいい変則2ピースのロッドです。調子としては6:4くらいで曲がる感じでしょうか。チタンティップを継いだので曲がりを心配していたんですが、ビックリするくらいキレイに曲がります。
ただキャストはグラスロッドみたいでめっちゃダルいです。笑
しかしPE0.2号で3g程度のプラグでもしっかりと飛距離が出るんですよね。ダルいというより、物凄くコツがいるといった方が正しいですかね~。上手く投げればしっかりと飛びます。
しかしキャスト時も気をつけないとPE0.2号でガイド絡みが多発しました。一番根本のガイドに絡むことが多かったですね。二本足のガイドにすればよかったかも。もしくは自己融着テープとか使ってバッドをガチガチにするかですね。要改善。
実際に魚を掛けてみたんですが、めっちゃ曲がるので楽しいロッドですね!磯竿でやりとりしている感覚です。スモールプラグでチヌ・マダイをトップで掛けて遊んだんですが、マダイの45cm前後でも十分にリフトできるバッドパワーがありました。無論やり取り中はドラグを効かせていましたが。
チタンティップについては、着底時やプラグを触ったときの金属的なアタリをかなり手元に伝えてくれます。この辺りの感度の高さはチタンティップならではなのかなと思います。しかし明らかに巻物系で真価を発揮するタイプのロッドなので、チタンティップでなくとも良かったかな~とも思いますね。ただしチタンはめちゃ柔らかいので、食い込み性能は抜群です。
とりあえず用途としてはプラグのただ巻きがめちゃ楽しいロッドですね!アクションは入れずにただ巻き主体の釣りに向いています。シンキングペンシル等を使ってもティップが柔らかいので、引き抵抗から存在感を感じやすいです。まあ食い込み性能に振り切ったピーキーなメバリングロッドといった感じですね。笑
リールは「シマノ 19 ヴァンキッシュ C2500SXG」を合わせています。 「19 ヴァンキッシュ C3000SDH」のダブルハンドルを移植して、軽めの巻物特化仕様にしてあります。これがもうベストマッチ!いや~巻いていて気持ちいい!軽めのリグなら巻き感のあるリールよりも、ヴァンキッシュの無の巻き感がいいですね。
とりあえずこんな感じでかなり面白いロッドに仕上がりました。あとはバッドをテーピングで固めてキャスト時の違いを比べたり、バランサーを入れて違いを比べたりしてみたいですね~。
いやしかし、ロッドって奥が深くて面白いです!
船用とかバーチカルのみで考えると、長さと調子と感度でいいんでしょうけど、”キャスト”も含めて考えるとまた面倒くさくなるんですよね~。その辺りのバランスってすごく難しいですね。
あ、あとこのロッドに何か名前を付けようと思っているんですが、なにも思いつかないです。今の所“白いロッド”って呼んでます。釣行記事の使用タックル項目に書くときに困るんですよね~。どうしましょう。