
数年前からバス釣りを始めた
子供の頃、友達と外で遊ぶとなると、野池でのバス釣りは選択肢の1つでした。
当時は、スピナーベイトやゲーリーのグラブをテキサスリグで投げるだけで、簡単にバスが釣れたものでした。
時は流れ、大人になり、釣りは海釣りばかりになって、バス釣りは気が向いたら数年に一度するかしないかという感じでした。なので、個人的には子供の頃遊びでやっていた時期はカウントせず、数年前にゲームフィッシングとして真剣にやり始めたのが、経歴の始まりだと思っています。
ちなみに、この釣り歴というのも私個人は思う所があって、YouTuberなどが「5歳から釣りしてたので、釣り歴20年です!」と言っているのを聞いたりすると、何か心の中にモヤモヤするものが渦巻いていました。まあそこは人それぞれ、言ったもの勝ちなのかなとも思いますが、やはり未だにモヤモヤしてしまいます。
野池(ため池)は嫌い

私は野池(ため池)での釣りが嫌いです。
野池でのゲーム自体が嫌いと言うわけではありません。駐車場や釣り禁止問題が正式にクリアされた場所ではないから嫌いなんです。
「ここは釣りをしても大丈夫」
なんて、他の釣り人や地元のおじさんに言われたとしても、それって本当ですか?所有者や管理者に許可をとった上で大丈夫なんですか?と思います。
OKしてくれた人が地元の人であったとしても、個人の見解が管理者や地域の総意であるとは保証されません。なので、正直曖昧な場合がほとんどです。
野池(ため池)というのは管理者(所有者)が居て、それは個人だったり複数だったり、町内会などの地域や市だったりする訳です。
なので、基本釣り場としてはグレーゾーン。本来の用途は農業用水であったり、防火用であったりと様々ですが、釣りなどの多目的な利用をあえて許可している池は少ないでしょう。
こういう事を何も考えていない人や、怒られたらやめればいいや!という人にとってはどうでもいい事でしょうけど、私はかなり気にします。
「ここ釣りして大丈夫なのかな?車停めた場所、通行の邪魔になってないかな?」とか、そんな事を心配したまま釣りをしたくないんですよね。
ダムは釣り場としてどうなのか?

多くの釣りメディアは野池をフィールドとしたコンテンツをあまり出さないかわりに、ダム(リザーバー)やボート、河川からの釣りをメインにしているように思います。
海の場合でも防波堤の釣りはクレームの対象になりやすいので、バス釣りの場合は野池がそこに当てはまるのかなと思います。
では、ダムはバス釣り場としてどうなのか?
私の住んでいる広島県福山市の近隣だと、八田原ダム、三川ダム、椋梨ダム(白竜湖)、灰塚ダムなどが有名どころです。
特に三川・八田原ダムは有名で、多くのメディアや個人のyoutubeでも紹介されている場所です。
三川・八田原はどちらも、ダム湖利用に関しては、釣りをしてもOK!とは書かれていませんが、禁止とも書かれていません。
2025年4月現在、ボートは三川は禁止、八田原はエンジン付きは禁止(エレキはOK)で、利用する際は救命胴衣の着用が義務付けられています。
では釣りが出来るのはいいとして、駐車場問題はどうなのか。
三川ダムは公衆トイレがある場所に駐車場があり、そこから釣り場へアクセスできますが、そこ以外のほとんどは路上駐車です。
バックウォーター側の橋の付近は少し広くなっていて2台ほど駐車出来ますが、そこに3台目4台目と駐車して通行の邪魔になっている車を偶に見かけます。
山奥で誰も通らないような道ならまだしも、三川ダムは地元住民の通行が結構多い所なので、見ているこっちはヒヤヒヤしてしまいます。
このように、釣りをするためには離合用に設けられたスペース等に、なるべく邪魔にならない様に駐車するしかなく、駐車問題は明らかにグレーゾーンであると言えます。
グレーゾーンを放置したままで未来はあるのか?

海釣りでもバス釣りでも、釣り場や駐車場問題はグレーゾーンです。
では、誰かが率先して、街や市、県に対して正式に許可を得る活動をしていかなければならないのではないか?とも思いますが、下手すれば藪蛇になりかねない問題なので、日本全国でグレーゾーンのままなのではないかなと思います。
藪蛇とは何を指しているかを補足しておくと、グレーゾーンをホワイトにしようと活動した結果、「あれ?そんなことしてたの?じゃあそれはホワイトどころかブラックだよね?禁止します」と、極端な話こういう事になりかねないという事です。
バス釣りに興味もない地元住民の人たちが、このような議題を持ちかけられた時、「そりゃ邪魔な車なんか無い方が良いよ」と回答するのは火を見るよりも明らかというものです。
釣り人と地元がWinWinになれるような仕組みが出来ればあるいは…とは思いますが、それも一筋縄にはいかないように思います。
釣り人が釣り券を購入して、そのお金を地元や釣り場の管理に使う、などは簡単に思いつく事ではありますが、では誰かその管理するのか?人件費を含む管理費を賄える程の金額を見込めるのか?という問題も簡単に想像がつきます。
ただ、交渉をどの用に進めていくかと言う戦略・戦術をいくら練った所で、結局は人が人と交渉、議論していくわけですから、本気で交渉していくのだとしたら、必要なのは情熱と信用(信頼)に尽きると思います。