『ダイワ 20 エメラルダス AIR AGS 711M-S』インプレ&レビュー

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エギング
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ダイワの『20 エメラルダス AIR AGS 711M-S』の使用感などを書きたいと思います。

素人であり個人の意見になりますので、ご注意ください。

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インプレ&レビュー

自分は今までMLのエギングロッドしか使用したことがありませんでした。

711M-Sを手に持った時、「Mっていってもバリバリに硬いわけじゃないんだな~」という印象だったのですが、実際に使用してみると、「だいぶハリが強いな……」という印象でした。他にMクラスのロッドは持っていないので比べることはできないのですが、バットが結構強いです。

最大の売りである軽さについては言うことはありません。ショートレングスも相まって相当軽いです。しかしMXの711LMLを使用していたので、それに比べてどうかと言われると、特別軽くなったという気もしません。

エギをシャクった感じ

2.5号~4号まで、ダート系から抵抗系など色々使用してみました。

2.5号についてはシャクってもバッドに乗りません。ティップでシャクってる感じですね。しかし軽すぎてなにも感じないわけではなくて、快適ではないですが普通に扱うことはできます。

3号からちょっとエギを操作してる感がありますが、やはりロッドの強さの方が強調されます。3号メインでやっている人にとっては、このロッドは少し強いでしょう。

3.5号がもっとも扱いやすいサイズだと思います。キャストするにも深いレンジでシャクるにも、しっかりとエギを操作できます。

4号エギはキャスト時、負荷がティップ・ベリーを通り越して、いきなりバッドに乗る感じです。当然ながらペンデュラムキャスト推奨。操作感に関しては問題なし。安心してシャクれます。

感度はどうか?軽量エアセンサーシートの使い心地

自分はあまり手が大きくはないんですが、このリールシートを握った感じは正直微妙ですね。リールシート自体がちょっと太いというか、握り込んだときのフィット感も今ひとつに感じます。MXのリールシートや新しいセフィアエクスチューンのリールシートの方が、まだ手に馴染む細さと形状だと思います。

アタリ感度や潮の重み、着底を捉える感度はロッド全体としてはハイレベルだと思います。

しかし、リールシートの野暮ったさが感度を損ねている部分もあると感じます。具体的には、「ソフトに握り込んでティップの重さ(存在感)を感じつつ、手元に感じる感度」という部分ですね。リールシートがもっと細身で手にフィットすれば、そういった感覚がもっと伝わりやすかったと思います。

感度については、この記事下部の『ラインを張った状態でのアタリ感度』の項目にて補足があります。

今回エアセンサーシートがダウンロック式になったという事で、ブランクタッチが可能です。ブランクタッチはアタリ感度や着底の感度を高めるにはいいかもしれません。しかし、潮の重みを捉えるなら、やはりリールシートを違和感なく握れることの方が重要だと思います。その点に関して言えば、このリールシートの感度のバランスは、ブランクタッチありきのアタリ感度寄りになっている気がします。

まあこれは手の小さい人間の話なので、感じ方は人それぞれ、握り方なども人それぞれなので、完全に個人の感覚ですね。なのでその辺りの感覚が合わないのはしょうがないとは思います。しかしブランクタッチありきで使い方を限定されている感じはちょっとありますね。

ジグやルアーの使用感

ジグは10gから40gが扱いやすいです。ベストは20〜30g。

40gでもしっかりバットに乗せてキャストができますが、ロッドが短いのでキャストする時にしっくりきません。60gは投げられなくはないがちょっと厳しい感じです。7gから下はキャスト時にロッドに重みが乗ってない感じですね。

水中でのリグの存在感は1.5gまでは感じられました。それ以下は存在感がないです。今回2.5号のリーダーを使用していたので、細くすればまだ感じやすくはなるかもしれませんが。

秋シーズンで使用した感想

デイゲームで胴長15cm程度までを釣った感想です。

ラインはPE0.5号、リーダーは1.75号1ヒロ程度、2.5号〜3号エギにて実釣。

アタリに関してですが、これは全く問題ないというか、かなり高感度です。

新子サイズのイカパンチもしっかりと手元に感じることができました。ちなみにブランクタッチはせずに、ソフトに握りこんでいる持ち方で、です。

パシッ!というアタリから、グン!とか、グイ〜と持っていくアタリまで、ちゃんと手元で感じ取れましたね。

続きまして、掛けたあとの感想です。

小さなイカを掛けた時、ロッド自体はそんなに曲がらないんですが、軽量なので小さなイカの引きをロッド全体で感じることができ、意外と小さなイカでも楽しめるロッドだな〜」という印象でした。

「ロッド全体が曲がって楽しい」じゃなく、「ロッド全体でイカの引きをダイレクトに感じられて楽しい!」といった感じです。これはショートレングスで軽量高感度だからですね。

ただし、ソリッドティップとはいえMクラスのロッドなので(まあソリッドティップにしては硬いですが)、小さなイカを釣る時のドラグが担う役割は重要だとも感じました。

ラインを張った状態でのアタリ感度

秋シーズンのナイトゲーム。ロッドでアタリをとる釣りをした感想です。

ラインはPE0.5号、リーダーは1.75号1ヒロ程度、3号エギにて実釣。
ブランクタッチ無しで、ソフトに握り込んだ状態での使用。

結論から言うと、イカパンチやイカが持っていくアタリの”アタリ感度”は超良いです。

今まで自分はMX711LMLをメインに使用していました。MX711LMLは細く柔らかいソリッドティップで、竿先の存在を手元に感じながら、潮の重みやアタリを手元に伝えてくれている感じでした。

それを思えば、711M-Sはバッドから先端のソリッドティップに至るまで、ちょっと硬すぎやしないか?それによって感度が損なわれているのではないか?と使い始めた頃は思っていたのですが、使い込んでいるうちに、ロッドとしての特性の違いによる、また別な感度の伝わり方が自分の中で明確になってくるのを感じました。

この711M-Sは、ロッドが”曲がった事が手元に伝わる”という感覚ではなくて、潮の重みやイカパンチが、ダイレクトにロッド全体を動かし、それが手元に伝わる。といった感覚です。

これはロッドが短くて軽いからこそ、全ての感度がロッド全体を通して伝わってくるんだと感じました。このロッドが長ければ、あるいは柔らかければ、この性質の感度はそこまで高くなかったでしょう。

上記の『秋シーズンで使用した感想』に「ロッド全体でイカの引きを感じられる」と書きましたが、その点が同じように”感度”にも当てはまるんだなと感じました。

流れのあるディープでの使用感

水深12m程度の流れのあるディープで使用してみました。

50m以上流しながら12mの底付近まで入れ込んでいたと思うんですが、そういったシャクリがかなり重い状態でも、しっかりとシャクれていたと思います。こういったシチュエーションではMクラスのパワーが活きてきますね。

しかし、短いロッドなのでシャクリやすいとは言えませんでした。もっと長いロッドの方がしっかりとシャクれるだろうなと感じました。

アタリについては、持っていくアタリからイカパンチまで、しっかりと伝わってきました。

ただ、かなり流した底付近でイカパンチを掛けると、当然ながらよく身切れしました。これはシャクリが重いのでドラグを締め込んでいるせいなんですが、やはり掛けてからまず負荷がかかるのがロッドなので、もう少しすんなりベリーまで曲がってくれれば、身切れのリスクも減るのかなと思いました。

春シーズンで使用した感想

ラインはPE0.5号、リーダーは3号1m程度、3号~3.5号エギにて実釣。

産卵場で海底がアマモまみれの場所で一匹掛けた感想です。

無風の状況下、ラインテンションを張った状態でのフォールで、「アマモに乗ったな」という感覚は微弱ながら手に伝わってきました。もう少しソリッドティップが長く、あるいは繊細なら、更にこの手の感度は高かった気がします。

1キロのアオリイカを掛けた時のロッドの状態ですが、ロッドパワーは十分すぎるくらいでした。イカジェットも一切ドラグを出さずにロッドで受け止め、フルキャストした場所で掛けたイカも楽勝で寄せてこれました。1キロちょい程度のアオリにはオーバーパワーな気もしましたね。2キロ前後を掛けたら一番気持ちよく曲がるのかな~といった感じでした。

その他の釣りで使用した感想

ミニボート釣行でハマチのナブラ撃ちに使ってみました。

60cm程度のハマチなら安心してやり取りできますね。軸が細いジグヘッドで掛けたため、ドラグを出しながらのやり取りでしたが、しっかりとリフトできました。

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まとめ。「春も秋もどんな場所も、これ一本あれば全部OK!!」

このロッドの特性は、「短くて取り回しがよく」、「軽量軽快で」、「強く高感度」です。

故に、「オールシーズン」「どんな場所でも」ハイレベルに活躍してくれるロッドになっている印象です。

正直最初は強すぎると思っていました。

しかし使い込んでいくうちに、この強さ、この感度こそが、オールシーズン・シチュエーションに対応できるバーサタイルなロッドなのだと確信しつつあります。

あえて「春か秋、どちら用か?」と聞かれたら、そこはやはりMクラスなので春用と答えます。

秋イカには強すぎるのではないか?と言われれば、「はい強すぎます」と答えます。しかし「楽しめないのではないか?」「快適ではないのではないか?」と聞かれたら、そんなことはありませんと答えます。

小さなイカでは殆ど曲がりません。しかしロッド全体で小イカの引きをダイレクトに感じることができます。曲がる楽しさではなく、全体で感じる楽しさがあります。

快適さについては言うまでもありません。短く取り回しが良くて軽い、ランガンには最適です。また低い足場やウェーディング時には、ショートレングスの有用性が発揮されます。

また、Mクラスのバッドは、ディープや流れの中でもしっかりとエギを操作することができます。そしてエギング以外にも、シーバスやライトロックフィッシュ、ライトショアジギングなども余裕でこなしてくれます。

とにかくこのロッドは、

とことん軽快に、春も秋もどんな場所でも。

「これ一本あれば全部OK!!」

みたいなロッドですね。

今後また使用していて思ったことがあれば、この記事に追記していきたいと思います。

秋イカにピッタリのエメラルダスMX 711LML-S・E 』のインプレ記事もどうぞ↓↓↓

このロッドに合わせているリール、『シマノ 19 ヴァンキッシュ C3000SDH』のインプレ記事もどうぞ↓↓↓