第一精工の『クーラーゴム栓』を利用して、普通のクーラーボックスを活かしクーラーへ改造してみました。
『第一精工 クーラーゴム栓』とは?
第一精工から販売されている『クーラーゴム栓』とは、普通のクーラーボックスをエアーポンプを利用して、アジやエビを活かしたまま保存できる、『活かしクーラー』へと改造できる改造キットです。
セット内容はこちら。
ゴム栓が2本と、穴あけ用のパイプが1本入っています。
簡単に説明すると、パイプをバーナー等で炙って熱し、クーラーボックスに押し当てて穴を開けます。そして付属のゴム栓を挿入する。最後にゴム栓の不要な部分をカットして完成。
簡単そうです。
実際に取り付けてみた
今回使用するクーラーボックスは秀和のLUCK12です。
ウチのクーラーボックスでは最古参で、下手したら20年くらい使ってるのではないでしょうか。
いい加減買い替えたいな~と思っていたんですが、活かしクーラーへと変身させて壊れるまで使ってやることにしました。
早速バーナーでパイプを炙ります。
パイプ先端を3cm程、真っ赤になるまでクルクルと回しながら熱します。
この際、パイプの反対の端を素手で持っていても熱くないので大丈夫です。まあしかし軍手くらいはしてもいいかもしれません。
十分に熱したらクーラーボックスの穴を開けたい箇所に真っ直ぐ押し当てて貫通させます。
今回、まずは蓋に穴を開けてみたんですが。この蓋はプラスチックの結構硬い素材で、パイプを押し付けて穴を開けている時に少し火が出ました。材質によっては上の写真のように焦げ目が周囲にできたり、穴あけ中に火が出たりするので注意が必要です。
穴の周囲のバリをナイフやカッターを使って取り除いていきます。
バリ取りが終わったら、早速ゴム栓を内側から挿入して、出っ張ったところをペンチで引っ張れば・・・・・・
あ、やべぇ千切れちゃった。
ペンチで思いっきり引っ張ったらゴムが千切れちゃいました。説明書通りに素直に洗剤とか塗って滑りやすくするべきでしたね~。失敗。
本来カットすべき所より根本が千切れてしまい、本来よりちょっと穴が大きくなってしまったんですが、まあエアーホースが通ればいいか~と思い、そのまま続行。
ラジオペンチを使用してなんとかゴム栓を通すことに成功しました。
通してみた所、ご覧の通りゴム栓が長すぎますね。
このゴム栓は28mm~35mmの蓋まで対応する物なんですが、このクーラーボックスの蓋は厚みが28mm以下だったようです。特に確認せずノリで買ったのでこういった事態になりました。
しかしまあ不測の事態は心得たもので、慌てずにシリコンコーキングで隙間埋め&固定を行っていきます。
内側の隙間にしっかりとコーキング。スペーサーと防水の役割を一挙に担ってくれます。
表のゴム部分にもコーキングして、防水性を高めておきます。
とりあえずこんな寒じ。
とりあえず完成したけど、う~ん・・・なんか・・・・・・
上にホースあるの邪魔じゃね?
なんかこう、開閉の時に動いちゃうのもあれだし。上に物置けないし、なんか微妙です。
というわけで、もう一つゴム栓は余っているので、サイドにも取り付けてみる事にしました。
こちらを穴あけする時は、特に火も出ずにロウを溶かすようにすんなりと穴があきました。素材の違いですね。
今度は無事に千切れること無く、ゴム栓を通す事ができました。
本来はこのように、エアーホースの外径ピッタリの穴経になっています。しかしこれ、ナイロンチューブとかの硬いチューブならいいんですが、ソフトタイプのシリコンチューブだと通すのが難しいです。ちょっと突っ込んで反対側からラジオペンチとかピンセットで引っ張り出さないと通らないレベル。
もう少し穴経が大きければいいんですがね~。まあちょちょいとドリルで広げてもいいんですが、とりあえずはこのまま使ってみます。
うん。やっぱりサイドの方がしっくりきますね!
こちらもしっかりとコーキングして、完成です!
まとめ
さて今回、第一精工のクーラーゴム栓で活かしクーラーをDIYしてみました。
結構簡単に活かしクーラーに改造できるのでオススメですね~。古いクーラーとかを1000円以下で活かしクーラーにできちゃいます。
活かしクーラー改造キットは、第一精工の他にもプロックスからも出ていて、そちらの方は蓋の厚みが11mm~になっているようです(サイズがSとLがあるようです)。蓋が薄いクーラーにはそちらの方がいいみたいですね。
最後に、このキットを使用する上での注意点をいくつか上げておきます。
- 【厚みは28mm~35mmに対応】
28mm以下ならスペーサー等で対応可能。35mm以上は無理なので注意。プロックスの物はSサイズLサイズとあるので、そちらの方が対応する幅が広いですね。 - 【クーラーの材質によっては焦げたり火が上がったりする】
ナイロン樹脂のような素材なら溶かす時はロウのように溶けて安全ですが、硬いプラスチックみたいな素材だと、焦げ跡がゴム栓で隠せないくらい広がったり、火が着いたりして危険です。とりあえずゴム栓だけ使いたいけど心配だな~って時は、鉄工用ドリルなどで12mmの穴をあけるとゴム栓だけ使用できますね。 - 【ゴムは無理やり引っ張ると千切れる】
説明書にも書いてありますが、入りそうになかったら洗剤等で滑りやすくしましょう。ゴムだから無理やり引っ張ったら入るやろ~って考えていると、私のように失敗します。